ピストクリテ 2023 kyoto night crit 編
こんにちは。TBです。
今回は8/12に行われたsfiDARE crit vol.12 kyoto night critのブログになります。
私の自転車競技人生2度目のピストクリテの参戦レポです。
今回も前回同様素晴らしい大会でした。詳しく書いていきたいと思います。
今回のレースについて
※レース公式ページはこちら
まず今回の大会について軽く触れておきます。
レース自体は前回の横浜クリテの際に書いたピストクリテと同様の内容ですが、今回のレースでは、9月に行われるyonohama critの日本代表選考会も兼ねているという点が異なる点です。この日本代表選考会が今回のポイントとなっており、レース開始前に「皆さん少しピリついている様なので少し落ち着いて」とアナウンスが入るくらい、選手皆さんの熱がすごかったです。
今回のレースでは20人で行う予選が3組あり、各組上位6人が決勝へ、7位から13位までが順位決定戦Aへ、残りが順位決定戦Bへ進むことになります。そして、決勝メンバー全員と順位決定戦Aの上位3位のみが9月の横浜の出場権を得ることになります。
使用機材
例に漏れず私も張り切ってレースに臨んでおりましたので、横浜クリテから機材を一新して挑みました。
以下に自転車のスペック記します。
ピストクリテ出場を検討されている方の参考になれば幸いです。
・フレーム:Intro7tech FS-01
・Fホイール:実家の庭に転がっていたreynoldsのカーボンホイール
・Fタイヤ:continental GP5000 25C 5.9 bar
・Rホイール:roval rapideのハブをmiche primato に組み替えたホイール
・Rタイヤ:continental gator skin 23c 5.9 bar
ギア比 49×17
ドライブトレインは全部薄歯で、チェーンオイルはviprosのmuonを使いました。
ナイトレース走れる様にライト類をくっつけて大体7.2kgくらいとなっております。
ここからいつものレースレポートです。
予選まで
前述の通り横浜クリテに何が何でも出てやろうという気持ちだったので、レース準備ガチ・ガチ男になった。レース前日の夜は興奮して寝れなくなるだろうと予想し、前々日の睡眠時間を適度に削って、23時には爆睡状態になれる様なスケジューリングで行動。その結果、朝の段階でのGarminのボディーバッテリーはしっかり100に。予備のホイール類や、シューズまで準備してレース会場には13時過ぎくらいに到着。日が当たらないいい感じの場所にピットを確保して、しっかり試走して、ペダルキャッチの練習をして、レース前の準備でやり残したことはないくらいの状態で予選に挑んだ。
上級クラス予選 ヒート1 8位
そんな完璧準備も全く意味をなさずあっけなく終わった。
今回のレースは、実績順でスターティンググリッドが決まる形式だった。私は今回と前回の横浜クリテしか参加したことがなく、前回の横浜も大した成績ではないため最後尾からのスタートだった。まあ横浜の時もそんな感じだったからいけるだろなんて思いながらスタート。ペダルキャッチも成功してこっから踏むぞ!というタイミングで、前方3列目あたりで立ちゴケみたいな落車。その結果、マジでどうにもならないレベルで集団が割れる。主催者の児玉さんともレース後に少しお話したが、これは本当にどうにもできなかった。当然私は後方集団なので、とりあえず踏みまくって抜けるだけ抜いてみるものの、途中、前には10人くらいいるという情報を貰ってからは、一気に踏む気力が失せた。そのまま絶望しながらゴールまで。順位決定戦Aへ進むことはできたけど不完全燃焼で終わった。実際のリザルトでは8位だったが、終わったばかりの時は10位くらいだと思っていたので半ば横浜出場は諦めかけていた。いままで実績を積んでこなかった自分が悪いと言いきかせ、順位決定戦Aへと臨んだ。
順位決定戦A 2位
予選がおわってから2時間くらいたった頃に、予選の正式リザルトがでた。このタイミングで自分が8位だったことが判明し、ギリギリ1列目スタートできることを知った。これを知った瞬間に希望が見えた。今まで走ったピストクリテは全て最後尾スタートだったので、今回はハンデがないどころかアドバンテージしかない。これを知った瞬間の笑顔が一番輝いていたと周りの人に言われるくらいテンション上がった。そこからは学連時代にガチ狙いレースをする時と同じレベルのガチアップをした。個人的には、シューズのソール硬え~と感じるといつもより踏める感じがするので、伊豆ベロで2回くらいしか使っていないほぼ新品シューズを、全く履くつもりなかったのにわざわざ引っ張りだした。
この時の気持ちは、まだ学連クラス3だった頃のクリテと同じだった。このブログを読みに来る方はおそらく学連クリテの制度について明るい方は多くないと思うが、学連クリテもクラス3の上位2名がクラス2に上がり、クラス2以上の選手が全国大会に出場できる権利を得る。思えばクラス2に上がろうと奮闘していた頃もこれくらい必死に自転車に向き合っていたなあなんて思いながら、スタートへ。
キャッチミスせずスタートに成功し、ほぼ新品シューズでペダルを踏み込んだ瞬間に自分が万全な状態にあることを確信した。スタートしてから2週目くらいは2番手あたりをうろちょろし、コーナーの立ち上がりだけしっかり踏んで集団を減らしていった。
そんなこんなで4周目あたりにはいい感じに二人のパックを作れたので、もう一人の方に二人で行きましょうなんて声かけてみたら、この方がありえないぐらい速かった。二人になってから2周くらいは頑張って追いついてやろうと思ったけど、マジで差が詰まらなかった。結局、3番手の方はまだまだ遠そうだったので、最後の方は追いつく事よりも落車しない事を第一に考えてゴールまで。そんなこんなで2位。久々に気持ちいいレースになった。
総評: 2位(全体で見たら20位)なのに浮かれすぎ
正直めちゃくちゃ浮かれています。
単純に横浜クリテへ進めることもそうですが、そもそものピストクリテにハマってしまった事もこの気持ちの要因の一つだと思います。
自転車競技と出会ってから早8年。ロードやトラックで色々な経験を積んできたましたが、同じ自転車のレースと言えど、やっぱりピストクリテの何もかもが異質です。
クリテの肝であり恐怖心の最大の壁でもあるコーナリングに、ブレーキが無い自転車で飛び込んで、タイヤと命を削って速度域をコントロールしながら己のテクと相棒を信じて曲がる。無事に曲がれた後に訪れる安堵感。この繰り返しから生み出される興奮で、自分がどんどんピストクリテにのめり込んでいることを再確認させられたレースでした。
そして、私をピストクリテの世界へと誘ってくれた横浜クリテの舞台にまた挑めることの喜びが相まって、恥ずかしいくらい浮かれております。
浮かれてばかりじゃいられません。今回のレースでもいくつか課題が見つかりました。
特に心拍機能に関しては、脚に全く追いついていない印象でした。ギア比がいつもより軽かったり、距離が短かったりといった要因もありますが、レース後に全くcrit脚にならなかったので、
横浜までに満身創痍でぶっ倒れるくらいまで追い込める体づくりを行っていこうと思います。
これらを克服するために3人から5人くらいでゴリゴリのピストクリテ練出来たらうれしいなと思っているので、もし東京近辺でピストクリテ錬にご興味ある方いらっしゃいましたら、ツイッターでもインスタでも連絡ください。人が集まる様でしたら、ピストクリテ錬にピッタリな練習場所(合法)があるのでそこで練習会を開きたいと思います。
最後になりましたが、このピストクリテという熱いカルチャーを広めるべく尽力されている皆様に最大限の感謝を。京都、最高でした。また参加させてください。
おしまい。
special thanks 監督